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鮫と共に歩んで幾星霜

現在のサメはおよそ1億五千万年前に地球上に出現しほぼ当時の姿のまま今日まで種として生存し続けてきた魚です。
縄文時代中期から後期にかけて発展したといわれている青森の三内丸山遺跡の発掘で、縄文時代より青森では豊富に水揚されていたアブラツノザメを食用として扱ってきたことが分かっています。

また、天照大神を祭ってある伊勢神宮の神饌が「サメ」。つまり天照大神にお供えするのがサメということですので、我々日本人とサメとの関わりは深いのではないでしょうか。

サメは食用ではないだろうと思って来られた方は多いと思います。
しかし、第二次世界大戦後の食糧不足の中、サメ肉は貴重な蛋白源として、練り製品原料として、肝油は当時日本人に不足しがちであったビタミン補給の原料として、青森のサメは大切に用いられていました。
高度経済成長期、食料不足とビタミン不足は解消され多くの同業者たちは人気のある業種や魚種へシフトしましたが、弊社はサメのごとく進化せずに今日にいたっているというわけです。

サメ以外にも勿論近海鮮魚や水産加工品も扱っておりますが、やはり弊社はサメ製品によってご飯を食べさせていただいているのは事実です。

1億5千万年前から種として生き続けてきたサメには、なにか特殊な生命力があるとしか思えません。
私は、そのサメの魅力に取り付かれたのかもしれませんが、これも何かのご縁です。

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