2018年6月20日
一般社団法人 大日本水産会 水産食品加工施設HACCP認定証明書を頂きました。
申請者 | 有限会社 田向商店 |
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工場名および所在地 | 有限会社田向商店 水産加工場
青森県青森市港町-23-14 |
品目名 | アブラツノザメ:
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審査員 | 手塚 義博 (所属:(一社)大日本水産会) |
審査オブザーバー | 藤田 八束 (所属:(有)フジタ企画) |
有効期限 | 平成32年6月20日 |
備考 | 新規認定 |
国内のサメ製品では初めての認定です。
サメ肉の特徴は以下の点です。
- アレルゲン 寄生虫が無い(ヒスタミン)
- 小骨が無くさめても柔らかい
- 塩味を感じやすいので塩分を減らした調味が可能
安全管理面でもともとすぐれているところに、弊社の衛生管理と金属探知機・加熱殺菌等のHACCP管理手順による記録によって、ほぼ完全な安全素材としてご提供可能となりました。
若干のクセはありますが。新鮮な近海サメを利用することとにおいぬき加工などを施すことに依り食べやすくなっております。
認証対象のアブラツノザメ(Spiny dogfish ) 、モウカザメ(Salmon shark)は
欧米、オーストラリアでは、フィッシュアンドチップスの原料として(イギリスではeel barで)普通に利用されている種です。
わが国のサメ類の資源管理については、国の水産研究教育機構の科学的資源評価がなされております。利用可能な魚種であることが示されています。
http://kokushi.fra.go.jp/index-2.html
また、我が国では古くからサメ食の文化が存在しております。
アマテラス大御神の神饌(おそなえもの)は「さめのたれ」というサメ肉を干したものでありますし、南は九州の「のうさば」茹で上げて酢味噌でたべる「湯引き」「もだま」、東北では「煮つけ」「醤油焼き」などでたべらてきました。
サメはまた、長寿(種によってことなりますが10数年から300年)で、交尾して子孫をのこすことから、特殊で霊力をもつ存在として見られているようです。
英国のEEL BAR(うなぎ食堂とでも訳せばよいのか・・)でフィッシュアンドチップスにサメが使われているのは、ウナギ類と同じようにかの地で見られていることの表れです。
蛇、ウナギ、サメは、ニョロニョロして細長いところから同格とみなされてきた傾向があります。